Heavy級王者の凱旋

「オトナの遠足」からかなり疲れて(笑)帰ると、玄関に大きな荷物が届いていた。

USPSの国際宅配便。

つーことは、あれか!

ニンマリしながら午後の残りを過ごす。
ここで急いで箱を開けて中のブツを手に地階にお籠もりしてはイケナイ。ひとりでオトナの遠足に出掛けたからには、帰宅後いろいろジョブが待っているのだ。
犬の散歩やら、家人への遠足の報告やら、なにやら。かにやら。(笑)

夕飯食ってコーヒー飲んで一服して・・・いざ、出撃じゃ。とカートンボックスに手をかけて持ち上げようとすると、・・・重い!
遠足でダラダラとソファの上で過ごしたせいか、久しぶりに鈍痛が宿った腰が、「どーなっても知らんぞ」と脅す。
仕方ない。ここでばらすか。
玄関で開梱し、エアパッキンにくるまった塊二つを取り出す。なんとまあ、一つでも重たいぞ。規格では直径φ178x奥行155.5mmで12.6kg。同じサイズの石よりずっと重い。
漬物石にしたらいいキムチが漬かるだろう、などと下らんことを言っている場合じゃない。

腰をかばいながら一つずつ階下に運びこむ。持ちにくい形状なので、余計に重く感じる。実重量を測るとプチプチ込みで12.8㎏あるじゃないか。
何をぶつぶつ文句言ってんだ、さっさと運べ。
一人漫才して搬入終了。さっそく音が出るか確認しよう。

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そう、TADのドライバーTD4001を米国から取り寄せたのじゃ。

とはいっても、ホーンが届いていないので、せいぜいシャカシャカ鳴るだけだろう。
JBL175単体で聴いた場合のオモチャのような音を知っているので、単なる死活確認だ。

手近のCD(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第5番イ長調 Op.18-5:ゲヴァントハウス弦楽四重奏団)をかけてみる。

するとどうだ、思わず眉毛がぴくぴく上がる。「ちゃんとした」音が出ている!

開口部をリスニングポジションに向けて、あらためて聴いてみる。うわあ、すごいなこれ。
床に置いてるから、多少響きが乗っているが、850Hzから8,000Hzまでの守備範囲(我が家の中高域のネットワークの設定)を超えて、野太い音が聞こえてくる。
これじゃホーンはいらないじゃないか。(笑)とアホなことを考える始末。

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不思議なことに、ウーファーが俄然活力を帯びて歌いだしている。PeaveyとTADが連合軍を組んで行進を始めたか。
ゲヴァントハウス四重奏団のベートーヴェンが、これほど楽しく「歌う」とは、我が家で特筆すべきこと。
気をよくしてConelius "Sensuous"を再生すると、うわ~、なんという音の波状攻撃。分厚い音の壁が迫りくる!
ぽっかり空いたスロート孔から、波動砲のようなエネルギーが迸り出る。
ホーンを付けたらどんなことになるのだろう? ワクワクするぞォ。
もっと聴いていたい気持ちを抑えて、機器の火を落とし、寝室に向かう。
なんだか楽しい年末になりそうじゃないか。


by windypapa | 2018-12-19 15:48 | オーディオ | Comments(0)

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