Eとの会話から

先週1週間、業務で来日したドイツ人のEと席を並べる機会があった。彼のオープンでフランクな性格から、業務を超えてドイツの歴史観や政治観にわたる会話を交わすことが出来、僕にとってもたいへん楽しいひと時となった。(もちろん僕の拙い英語力の範囲でだが。)

その中で、印象に残った一つが彼のフットボール観で、ランチに瓦そば屋に並びながら交わしたW杯の話題(ポーランド戦以前)に対しては、「フットボールに興味はない。」というので怪訝な顔をしたところ、「1982年のドイツ対オーストリアの試合を観てから興味を失った」というので、あまり意味がわからないまま別の話題に移った。
しかし翌日金曜日の朝、ポーランド戦を「ひどい試合だ、恥ずかしい」と嘆く僕を、冷静に「一つの考え方であり恥じる必要はない」と宥めた彼とその夕方に別れた後、帰宅してネット上のドイツメディアの批評で「ヒホンの恥辱」を知り、それがまさに1982年の西独対オーストリアの「談合」試合であることを知った。

つまり、Eにフットボールへの関心を失わせたのがヒホンの恥辱であったにもかかわらず、現実に同じような試合を行った(戦った、とは言いたくない)日本に対しては、自分の意見を抑えて冷静でポジティブな態度をとったわけである。(対戦相手とその勝敗、トーナメントに進出する組み合わせなど、ヒホンのケースとは事情は異なることはここでは置いておく)

彼の優しさが日本に対して寛大な見方を示させたが、彼自身は自国の談合試合は決して受け入れられなかった、ということだろう。そして同様に単純なリアクションを示す僕に対して、同じマインドを感じたのかもしれない。

ポーランド戦が不実か恥辱かはいろいろな見方がある(本当かよ!)し、僕の意見を述べるのが目的ではないのでこれ以上書かないが、話の経緯と顛末から、あらためてEという男の感性を知ることが出来たように思い、記してみた。

Eはそのまま土曜日に帰国したので尋ねる機会がなかったが、9月に再会することがあれば、訊いてみよう。

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それにしても暑い。

庭のブルーベリーとなんだか知らない柑橘は今年はたくさん実を付けているのが楽しみだが。

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by windypapa | 2018-07-01 11:55 | 日々是好日 | Comments(0)

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