世間はGWで高速道路も新幹線もお約束通りの混雑ぶりだが、夫婦二人もんはどこ吹く風で「おうちでまったり」を決め込む。
かと言ってただぐうたらしていたわけではない。(ヒクヒクと鼻をうごめかす)
入居の時からいつかやらなきゃと思いつつ先延ばししてきた、網戸の張替えの時、来れり。
つうわけで連休前半はホームセンターで網戸張替え用の道具を仕込み、満を持して大小14枚の網戸を張替える。笑
特殊なドライバーを使わねば外せない網戸や、網戸埋め込み用のゴムバンドの幅も2種類あったりで、くじけそうになるも、気合いで踏ん張り(笑)なんとか全て張り替えた。
定年後に近所で網戸張替えサービスをやろうかという冗談も、作業を全て終える頃にはへとへとで立ち仕事は向いていないことが判明。甘えとんなあ。
しかしまあ、自分たちで張替えた網戸から眺める景色のなんとも素晴らしいことよ。笑
新しき網戸を渡る初夏の風 つぎは障子と妻の呟く なんつって。
連休後半も何ということも無しに過ごすが、唯一こどもの日には「おとな」二人の来客を迎えて地下に籠り大音量で円盤を回す催しを決行。(^◇^;)
最近ちょっとは人様の鑑賞に耐えられるようになった?我が家の音を、冷静な第三者さまに聞いていただこうという催しじゃ。
当日迎え撃つは今や常連の我がメンターS氏と目黒川沿い在住ヴィニルジャンキーのO氏。
5月というのに真夏日を思わせる気候にまずはビールで祝杯をあげたのち、地下室に突入する。体のでかい男3人が入室すると、真空管20本の発熱も相俟って、冷房で冷やしておいた部屋もすぐにムンムンと熱気を帯びるのであった。(^_^;)
まず手始めはDELA音源を使ってのウォーミングアップ。渡辺香津美のMo'Bop!「クレオパトラの夢」を皮切りに、サラ・ブライトマン"Harrem"、Carpenters "Goodbye To Love"、The Beatles "Sgt. Peppers' "から表題曲と"A Day In The Life"、Roy Hanes "Love Letter"から"The Best Thing For You"などを聴いていただく。
コーヒーブレークの後、お楽しみのヴィニル盤コーナーに突入。
本来はホスト側が何曲かサンプル再生をしてからゲストの方の持参盤をかけさせていただくというのが作法であろうが、名にしおうジャンキーのお二人が、ずっしり重たそうなトートバッグを担いでやってこられたのを目にしている手前、もうそんな悠長なことは抜きにして、初手からお二人持参盤を所望してムンドのターンテーブルにお供えし、魔神Atmosの爪痕を残していく。
一言で言えばかつてない濃さのヴィニ盤対決・・っていつの間にか対決になってしまったけど、お二人ともお互いとホスト(ワタシ)の好みとツボを心得ているので、連歌の歌会に臨む歌人のように、持参盤にもそれぞれ聴かせ処と意味付けが用意され、まさにヴィニルジャンキー真昼の決闘小田急場所となったのである。(^◇^;)
東のヨコヅナの持参盤
西のヨコヅナの持参盤
流石手練れのお二人の持参盤、どれもこれも皆唸らされてしまうのであるけれど、オーディオ的なカタルシスを格別に経験させてくれたのがO氏持参のWeather Report "Mr. Gone"の表題曲。(東のヨコヅナ写真の右端ですな)これはZYX Atmosとムンド、Malotkiの我が家の円盤係の「ツボ」に見事にハマった再生になり申した。まるでビックリ箱から飛び出した音符達のような活力とリアリティ、広がりに驚愕。
一方でオーディオ再生の悦楽を感じさせてくれたのがS氏持参のバルトーク「弦楽器と打楽器、チェレスタのための音楽」第2楽章。(西のヨコヅナ写真の左端上ですな)偶然にも我が家の日本盤の第1楽章を2日前に聴き船を漕いだばかりだったのであるが(^_^;)、オリジナルプレスというこの米盤の音の噴出にはただただ脱帽。
その他音楽的な強力な引力に惹きつけられたのが、S氏の"Tony Bennett at Carnegie Hall"とO氏のCount Basie"Kansas City 7"モノ盤。
くーっ、アナログ再生の醍醐味、此処にあり。
これは手に入れずんばなるまい。
ああ、まだまだ聴いていたいのに、なぜ時間は過ぎ行くのか?
なーんて冗談言ってる間に、一同デブリーフィングに移りとっぷりと暮れる宵闇を横目にワイン片手の音楽・人生談義。
嗚呼オヤジの宴。
Sさん、Oさん、素敵な週末をありがとうございました。再見。