なにわのことは夢にしもあらず

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大阪駅北の洗練されたホテルで行われた新年パーティーがはねた後、寒気に覆われた街を酔いをさましながら歩く。
以前暮らしていた80〜90年代とはまるで別の洗練された街に変貌を遂げていることは、昨年報告した通り。

耳を澄ましても憂歌団も上田正樹も聞こえてけーへん。

などと取って付けた大阪言葉をつぶやきつつ、梅田の盛り場をぶらぶらと歩く。阪急電車の下に残るかっぱ横丁を見て安堵し、JRガード下の飲み屋が密集した新梅田食道街(食堂街にあらず)に足を踏み入れる。

この一角は、まわりの再開発のことなど何も知らぬかのように、50m×70mくらいの広さに100数十軒が軒を連ねる、昔ながらの呑兵衛横丁なのであった。

狭い路地を進み、確かこの辺りと見当をつけて店の中を覗くと、ちょうど店主と目があった。

猟犬のように精悍な風貌は以前と変わらぬが、それなりに年月を重ねた痕跡は見て取れる。

向こうもこちらを認めてすぐに目に和みの表情が浮かぶ。

「〇〇さん、お久しぶり。今日は出張でっか?」そうそう、1年ぶりでね。なんて言いながら入り口近くのカウンター席に腰を下ろすと、先ほどから同じカウンター席でこちらを見る男が、「○○さん、Tです。何年ぶりでっしゃろ、ほんま。」などと言いながら、コップ酒を手に僕の隣の席に移ってくる。

そう、店主は現役時代に猛禽類のように素早くボールキャリアに襲い掛かり相手チームを怖れさせたRover あるいはSafetyのYで、Tはフィジカル能力に優れた司令塔。ふたりとも、クラブチーム時代のチームメイトだ。

飛び込みで入ってもすっと受け入れられる、こんな場所がまだ僕に、しかも大阪で残されていたんだと思うと、心にじわっと沁みるものがある。

ひとしきりお互いの近況や共通の知人の話題に花を咲かせ、Tとハドルボウルでの再会を約して店を後にする。

いままでよそよそしく感じていた梅田の街並みが、急に間合いを詰めて接近してきたような感覚に捕らわれた。

なんとも幸福な気分にさせてもらい、おおきに、ありがとう。

フットボール関係者の皆さん、大阪に出張したら新梅田食道街のこの店に是非立ち寄ってください。

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翌日は名古屋へ向かう。

それにしても、どこもかしこも、背の高いビルを次々と飽きもせず建てること。

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by windypapa | 2018-01-10 21:56 | 日々是好日 | Comments(0)

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