WE101F LCRフォノイコ付きBa Caプリ&WE271Aパワーアンプ リファイン

今年1月に配線ケーブル交換と主要箇所(入出力と電源周り)のビンテージハンダへの交換でWE272Aプリアンプが蘇った。
まったく、ケーブルとハンダの交換でここまで音が変わっていいのか、というくらいの変貌であった。

その事実に気持ちを押されて、旗艦のLCRフォノイコ(WE101F使用)& プリアンプ(ドイツ管Ba, Ca使用)の信号処理個体も同様のリファインを行い、相応の効果を得た。
こうなると人間、欲が出る。同LCR付プリアンプの巨大電源部(RE604×2、RGN2505、WE328A、318C)とWE271Aシングルパワーアンプもケーブルとハンダのリファインの魔法を掛けて欲しいと盟友李さんに頼み、拙宅にお出まし願った。

李さんは半田ゴテ、熱圧縮チューブ用ヒートガン、ドライバー、ラジオペンチ等工具一式とWestern社製20G(ゲージ), 18Gケーブル、クラングフィルム社製シールドケーブル、その他ビンテージケーブル類、A&Bや英エリー社製抵抗類、WE NASSAUハンダに加え、Western社製オイルコンデンサーや入力トランスなどが詰まったプラスティックバッグを手に登場。
他のものはともかく、オイルコンや入力トランスの交換は頼んでないのだが?と尋ねると、端子に付着したビンテージハンダを使う、という。畏れ入ったぜ。

早速LCRプリアンプ電源部のリファインから取り掛かっていただく。
①電源ソケット〜電源SW〜電源入力リレー〜電源トランス間のケーブルをWE 22G(ゲージ)から20G or 18Gに交換。
②WE328AのGrid線をWE20Gに交換、Grid抵抗100kΩをA&B製に交換(交換前韓国製UNK品)
③ヒューズ交換(ドイツの友人が送って来たと言う素材不明品。従来品銀線ヒューズから交換)

10時半から開始し、息を詰めた作業が続く。ビンテージパーツの端子からハンダをこそげ落としてそれを再利用するという手の込んだリファインなので、午後2時頃になってやっとLCRプリのリファインが完成。

一休みする間もなく、パワーアンプの作業に移る。モノラルアンプなので2台作業することになる。
①電源ソケット〜電源SW〜電源トランス間のケーブルをWE 22G(ゲージ)からWE20Gと同等品のケーブル(パーツ取り品)に交換。
②入力端子〜WE102F間入力ケーブルをクラングフィルム社製ビンテージシールドケーブルに交換(交換前もノイマン社製であったが、李さん曰く”最強のビンテージクラングフィルムケーブル”に交換)
③WE102F, WE101FのGRID抵抗150kΩをA&B社製に交換(交換前UNK品)
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端で見ているこちらも息を詰める作業が続く。途中でお茶でも入れましょうと水を向けるが、作業に集中する李さんは受け付けない。

一通りの作業が終わると歯ブラシと紙テープを使ってシャーシの中を入念に清掃する。この作業が大事だと李さん。すべての作業が終わったのは午後5過ぎ。さっそく接続して音を出してみる。

まだ暖気運転中の音だが、手応えを感じる。「良くなりました」と言いながら、李さんはなにか思案している。
「どうしたの?」と聞くと、「パワーアンプの電源ラインケーブルにビンテージ製品からパーツ取りしたものを使いましたが、やはりWEの20Gを使いましょう。心残りになります。」えっこれから?と言う間もなく、さっさと作業にかかり始める李さん。中腰の姿勢が続いて腰も痛いだろうに。心の中で頭を下げる。

全てが完了したのは午後6時前。祈るような気持ちでスィッチオン。
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ブーンというハム音も若干低くなっただろうか。まずはPC再生(Audirvana+)でキャスリーンバトルの「オンブラ・マイフ」を聴く。清らかな歌声の純度が更に増し、リスニングルームの天井が少し上がったように感じる。アナログ再生に移りカウント・ベイシーPABLO盤「Basie Jam」1曲目「Doubling Blues」では楽器の出方が左右に拡大し、サウンドステージが広がったことがわかる。メニューイン&ウィーンフィルのベートーベン バイオリン協奏曲も臨場感が増したように感じる。
Digitalソースに戻り、メロディ・ギャロの「The Absence」1曲目のMIRA。もともと相性のよいオーディオソースだが、いつもより彼女の姿が大きく感じる。そう感想を漏らすと「中域が出て来たからでしょう」と李さん。
よせばいいのに再生の難しいヒラリー・ハーンのバッハバイオリン協奏曲をかけると、やはり高域がキツい。「まだほぐれていないせいもあるけど、ドイツグラモフォンの録音はちょっと高域が強調される傾向もあるようだ」と李さん。ソースのせいにしたら負けだと思う僕は李さんの慰めに100%合意は出来ないが、時間をかけてこのソースも克服してやろうと思う。

いずれにしてもまだケーブルもハンダもエージングが必要だ。

それにしても腹減った。李さんと外に出てキムチチゲとパジョンを肴にマッコリを呑みながらオーディオ談義。呵々、愉快なり。

by windypapa | 2014-03-22 12:32 | オーディオ | Comments(0)

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