The Man (and the volume controls) from London

明日は旧暦のお正月、ソルナルということで、韓国は3連休である。
めでたい連休というのに、気温は容赦なく下がり、今日の最低気温は零下6℃。まいるなあ。
凍てつく気温をものともせず、海運台のムンさんの工房へ足を運ぶ。
WE272Aプリアンプの改修が成った、ということで今日はその音の確認なのだ。
ムンさんの工房に到着すると、システムは既にスタンバイだが、李さんの姿はまだ見えない。片言のハングルで挨拶を交わしてから、早速WE272Aプリの音を聴く。
定電圧放電管RCA VR105を撤去してコンデンサー式を採用、ノイズを減らし、負帰還も少し調整して高域の固さを調整したということだ。
確かにハム音はぐっと抑えられ、高域の表現も気持ちまろやかになった気がする。
ノイズについてはこれ以上を求めるなら電源部を分離しない限り無理だとムンさんが言う。
そうこうしているうちに李さんが到着し、A&Bの100kΩのvol.を英国MORGANITE製の250kΩのvolに交換しようと言う。
なんでも3極管には250kΩの方が相性が良いらしく、A&BのAカーブのVOLで相当品が手元にないのでMORGANITEを持参してくれたということだ。
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早速交換して試聴すると、うーむ、必ずしも良い方向ではないようだ。もう少し通電することが必要だが、なによりMORGANITEはSW付きなので使い勝手が良くないのだ。
ということで折角だがこれは元通りA&Bのvolに戻す。
その状態でvolを絞った音を確認すると、歪みが直っていない。
これを直すにはWESTERN方式で入力と出力の2段階でVOLを設けないと無理だと言う。
でも小音量で気持ちよく音楽が聴けないのは受け入れられない、という僕と、明らかに面倒くさそうで、全く乗り気でないムンさんの間に入り、李さんが必死に仲介してくれた結果、入力段に新たにVOLを設定することになった。
その日はシャーシにあうサイズのVOLがなかったのでまたの機会に持ち越し。やれやれ、時間のかかることだ。付き合っていただいた李さんに心から感謝。

さてアパートに帰ってランチを食してもまだ時間があるのでシネマセンターに映画を観に出掛ける。
The Man From Londonという Béla Tarrという監督のモノクロ映画。
The volume from Londonは役に立たなかったけど、この男はどうなんだ。って無理矢理だな。


これは所謂ゲージュツ映画でげすな。

超長回しと登場人物の表情のアップを多用したカメラワークと、徹底して無駄を削り取った台詞。
プロットなんぞは単純で構わない。
どーだ、参ったか。

カメラが長々と一つのシーンを舐めている間に、こちとら何度眠気を催したことだろうか。

ということで僕のゲージツ音痴が露呈してしまった訳だけど、初めから3分程の入りの劇場で途中退席する人もいない。ほんと、みんな礼儀正しいね。っつか暇と言うか。

でもね、苦虫を噛み潰したような主人公の顔と、重々しいストリングスのテーマが頭から離れない。

やれやれ、厄介なことだ。
by windypapa | 2013-02-09 20:17 | 映画 | Comments(0)

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