恵方巻かキムパブか

2月3日は節分である。日本では厄除に豆をまき、恵方巻を食べる習慣だ。韓国でも冬至には小豆を煮たものを用意し、その汁を指につけてピッピッと部屋にまく習慣があると言うことは以前記した。
今日ジョギングに出掛ける前にそのことを思い出し、万ウォン札を1枚ポケットに入れ、帰りにキムパブ(のり巻き)を求めた。
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キムパブだけでは淋しいのでキャベツとツナと茹で卵とオリーブ入りのマカロニサラダを作って一緒に食べた。
なんだか相性が良いのか悪いのかわからない取り合わせだが、特に問題なく胃に収まった。
これで無病息災に過ごせるなら相性はどうでもよろしい。

しかしどうにもならない相性もあるようだ。

我が家のWE272Aプリアンプだが、いまムンさんのところに里帰りしている。
先頃釜山のヴィンテージマニアのお宅をいくつか伺ったところ、どのお宅でもウームというハム音が鳴っていた。

李さんによればそれはフォノイコライザーの問題ということだが、私なりに理解したのは、ヴィンテージマニア達はハム音に寛容であると言うことだ。
いくら音が良くても(確かに音は良かった)、僕の場合、音楽以外のノイズが耳に入ると気が散ってしまい、鑑賞する意欲が削がれてしまうのだが。

しかし、ムンさんの工房ではそのハム音が聞こえなかったのである。
だったら、僕のWE272Aもなんとかしてくれよと頼み込み、入力管の前にウェスタンのボリュームを入れたり電源部を調整したりの改造に取りかかっているのである。

その間、テンポラリーに助っ人に来たのがこのWE60プリアンプ。以前紹介した、業務用のプリアンプだ。
前回は固定していなかった入出力端子を後付けの端子板に取りつけ、ついでに左右バラバラだった個体を一つにまとめて使い勝手を良くしたものだ。
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いよう、ひさしぶり。と、電源スィッチを入れると、なんとハム音が全く聞こえてこない。レビンソンのシステムで聞くがごとしの静けさである。

これだけでも音楽を聴く喜びが溢れてこようものだが、久しぶりに耳にする音は記憶にあるものよりずっと好ましい。

WE272AではハイレゾもCDも同じ傾向で鳴ってしまうのだが、WE60の場合はそこをきちんと描き分けるのである。WE272Aがそのキャラクターで「細かいことごちゃごちゃ言うな」と強引に持って行くのに比べて、WE60は「見通し」や「広がり」を律儀に再生しようとするのである。
それぞれに長所があるのでどちらが良いとは軽々に言えないのだが、すくなくともハム音が全く聞こえなくなった点は、僕にとって100%メリットである。(ところでWE60というとウェスタンのアンプのように聞こえるが、これはれっきとしたドイツ製のプリであります)


とはいえこれで100%満足かと問われればそうとも言えないのが悩みでもある。
以前からひょっとしたらと思いつつ、今や確信さえしているのが、PCオーディオとビンテージの相性の問題だ。

東京から来たKさん、Yさんはその相性は良いと言われるが、果たしてそうだろうか?
プロフェッショナルのお二人がそういうのだから、それはそうかもしれないが、自分で聞いて納得出来たものしか真実はないとすれば、僕がその相性について語るときそれは否である。

ソースにもよるのだが、中高域の特に女性ボーカル(アリア含む)を再生すると、時としてキツさや硬さが耳につくのだ。
いままでそれはSPKRやアンプに問題があると考え、実際そうだった部分を一つ一つ潰して行ったのだが、いまやPCオーディオという入力そのものにも目を向けざるを得ない状況となっている。

釜山に来るまでPCオーディオの再生音(その可能性も含めて)にまったく疑いを持たなかった僕だけど、ここのところ少しその機器との相性について考えを巡らせているのである。

そんな迷いの中で、ムンさんの工房にあるBurmester 939というCD Playerは実に屈託なく、そして美しく音楽を聴かせてくれるのである。

さぞかし高価なプレイヤーかと思いきや、これが僕のようなものでも手が届く代物なのだ(もちろん中古価格)。

いやはや、これは危険な状況である。深入りせぬ間にそろそろ日本に帰る潮時かとも思い始めたりして。
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Commented by 宗助 at 2013-02-05 20:34 x
ご無沙汰してます、お久しぶりですね
節分の恵方巻きですけど、あれって関西が発祥のように伝えられていますが、関西育ちの私が子供の頃には、少なくとも一般的じゃなかったような気がしますけどどうなんでしょうか
どうも私にはヴァレンタインのチョコレートにあやかった海苔屋さんのキャンペーンのように感じられるんですけどね

久しぶりにオーディオの話題です
私もハイレゾを聴かないんならPC抜きでCDは聴ければいいなと思いますね、今でもフィリップスのCDプレーヤーをトランスポートにして気に入りのDACをつないだ音には特に不満が無いです

ただ、PCオーディオの音自体が中高域できつくなる傾向があるのではないかという事にはちょっと違う意見を持っています
私も弦や声の中高域のきつさという事がとても気になるほうで、電源やDACのグレードアップは主にその点を改良するためにやってもらったようなものです
その結果はかなり満足なものとなっているので、音がきつく響くというのはPCオーディオそのものの性格という事でも無いんじゃなかと今は思っています

Commented by 宗助 at 2013-02-05 20:44 x
(続き)
それから、一口にヴィンテージアンプと言ってもいろんな設計思想があって、完全に昔の機器をオリジナル通りに再現するというアプローチと、例えば300B真空管を使っても完全なコピーじゃなくその真空管持つ能力を最高に発揮するようにデザインしたものと二種類あるように思います
考えてみると私の使っている「ヴィンテージアンプ」は昔のウエスタンアンプを部品まで同じものを使って再現したのではなく、コンセプトは後者の方になりますかね、ハムは全くありません
ハイレゾを鳴らしてみると、スピーカーの新しい魅力を引き出すような気がするのもそういう「ヴィンテージ」アンプだからかもしれません

ご一緒にそのあたりを確かめてみたら楽しいでしょうね、お帰りをお待ちしています
Commented by windypapa at 2013-02-06 21:26
宗助さん おばんです。実は先頃ソウルのヴィンテージオーディオショップでPCオーディオ×トランス式プリ×WE350で鳴らすウェスタンラボのSPの音を聴き、頭をがつんとやられたところでした。ハム音皆無、中高域気持ちいいー、参ったー、の音でした。
詳しくはそのうち本文で触れるかもしれませんが、一口でヴィンテージ×PCオーディオ=中高域がキツい なんて短慮はいけませんね。自分の使いこなしが出来ていなかったということです。反省。

ヴィンテージアンプという言葉は、本文では韓国のヴィンテージの定義に従い出来るだけオリジナルに近いものを再現したもの、という意味で使いました。
宗助さんの仰る通り、いろんな捉え方があるので、上記悪しからずご了承方。

ところで妙な書き方をしちまいましたが、まだまだ帰国の予定はありません。当分ずっぽり韓国に浸かるつもりですから、一度遊びにおいで下さい。
by windypapa | 2013-02-03 21:00 | オーディオ | Comments(3)

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