時間があるから映画でも観よう

早いもので2013年も1/12が終わった。

1月は何もなかったかと言えばそうではなく、日本からやって来た友人達のガイド役となって釜山のビンテージオーディオファイルを訪問し、たぶん世界でも他にないような超弩級All Western Systemなどを見聞きしたりしたのであったが、それはまたどこか機会があれば(気が向けば)お話ししよう。
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で、今日は時間があったのでこんな映画を観に行った。
Moonrise Kingdomという映画。
例によって字幕は韓国語(ワカンナイ)なので、細かい台詞やニュアンスは捨てて、大雑把に筋を追う見方。備忘録として感想だけ残しておこう。

○音楽と音響に関する小道具の使い方がユニーク
オープニングクレジットで流れるのがブリテンの「青少年のための管弦楽入門」
ヒロインの女の子=スージーの弟が彼のポータブルプレーヤーにかけたレコードの音からオープニングにつながって行くのだけれど、なんだかポスターやレビューから出来上がった先入観を良い意味で裏切られるチョイスで、舞台となるニューイングランド島の印象とも重なり、なかなか興味深い導入部となった。
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上で紹介したようにオープニングで使われ、その後もスージーと行動を友にして大事な小道具として活躍するのがこのポータブルプレーヤー。彼女は後生大事にこれを(予備のバッテリーまで!)「駆け落ち」に持参するのだ。このポータブルプレーヤーとともに印象に残るのが、ボーイスカウト隊長が日記用に使用するポータブルのオープンリールプレーヤー。1960年代初めって、たしかにこういう「道具」が使われてたんだろうね。オープンリールに眼を凝らすと、AIWAという文字が読み取れた気がするのだけど、気のせいかな?

エンドクレジットで流れるのはオリジナルの曲なんだけど、「青少年のための〜」にちなんで一つずつ演奏に加わる楽器がナレーションで紹介されて行く。このあたり、オリジナル曲の曲想もあるけれど、僕の頭に浮かんで来たのはブリテンならぬマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」でした。ははは。

○カラーコーディネーションがよい
ポスターのクレジットの黄色、ボーイスカウトの制服のカーキ、スージーの家の壁のエンジ、森の緑、海の藍、etc. 一昔前の枯れたヨーロッパ映画のような、目に優しいカラーが気持ちよい。
上のポスター一つ取っても、そのあたり、わかるよね?(それにしても日本版ポスターのなんと味気ないことか)

映画そのものは「なんだかなあ」で、折角のビル・マーレイやブルース・ウィリスもあんまりいい味出しきれていないなあ、というのが正直な感想だけど、まあいいや。ちょっと懐かしくて幸せな気持ちになるには良い映画、かな。

備忘録その2はHope Springs。
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実はこの映画、年末釜山から成田に向かう飛行機の中で観たんだけど、飛行時間が足りなくて途中までしか観ていない。だから今年の備忘録につけるのはおかしいし、だいいち見終わってもいないじゃん。オーケー、オーケー、でもね、すっごく面白いんだよ、この映画。だから今年のうちに後半はどこかできっと観る。そのために備忘録につけておくんだったらいいでしょ?

トミーリージョーンズっていい役者だね。昔「Under Siege=沈黙の戦艦」って映画のCrazyなテロリスト役で僕の頭の中のスクリーンに鮮烈にデビューしたのだけど、その後MIBシリーズですっかりお馴染みになり、いまや味わいのあるおっさん役がぴたりとはまる。ただの好々爺かといえばさにあらず、凄みを隠したおっかないオヤジ。よくみてごらん、結構怖いよこの人の顔。
でそのジョーンズ氏が倦怠期の夫婦を演じるお相手が大女優メリルストリープ。この人もこの役を受けるなんてすごいね、と感心。それくらい赤裸々な夫婦間のあれやこれやを扱った、厚顔無恥、抱腹絶倒、そして最後に心温まる(らしい)Good Movie。
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最初に言ったように途中までしか知らないから、厚顔無恥・抱腹絶倒までしかわからないけれど、ま、このやり手のお二人に任せれば心配ありません。ちゃんと〆てくれるでしょう。
残り半分を帰りの飛行機で観ようと思っていたら、月替わりでプログラムが入れ替わってしまっておりました。残念!どこかでDVDを見つけるか釜山シネマセンターにかかるのを待つしかないか。

備忘録3
そして備忘録3はLes Miserables
レミゼラブルを観に行ったと言ったら、「どこで泣きましたか」と、ある女性に聞かれた。「えっ、なんでそう思うの?」と一瞬言葉に詰まったが、「エポニーヌ(片思いの彼のために身を捧げる女性)が死ぬとこと、ジャンバルジャンが死後、巨大な砦に行くところ」と正直に答えた。
その女性は冒頭の船を曳くシーンと折れたマストを抱え上げるところが強く印象に残ったそうだ。(どこで泣いたかは聞けなかった)

原作を読み通したという別の女性は、冒頭からずっと感動の連続で涙腺全開だったという。
もうひとり、原作を読み通して映画に臨んだ女性は、逆に期待外れであくびが出たという。
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僕はジャン・バルジャンと銀の燭台の話だけ覚えているけれど、それ以外の部分は読んだことがない。
こと程左様に韓国の女性は幼少期から家でヴィクトル・ユーゴーを読書することが習慣として根付いているのだろうか。
あくびが出たという彼女は、韓国の女性が読書を嗜むのは普通のことだと言っている。
あたりまえのように「全部読んだ」という人が次々と出て来て正直驚いたが、ほんとうにそういう嗜みがあるのだろうか。最初の女性には聞きそびれたが、今度会ったら聞いてみよう。
それはともかく、長大な原作をダイジェスト版的にまとめて歌と映像で観客を圧倒する手管にはハマってしまう。うーん、参りました。
これはウルトラメジャー作品なのでこれ以上コメントしなくても忘れないでしょ。
by windypapa | 2013-02-02 20:15 | 映画 | Comments(0)

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