2012年 04月 08日
桜の木の下で
でも熱が出ないのでよしとするか。なんとかなるぜ。よっこらせっと起き上がる。
さてと、今日は絶好の花見日和。昨夜から解凍した明太子でおにぎりを握って韓国海苔で巻き、出汁巻き卵とウィンナを焼いて冷やしたビールを保冷剤とパックして、いざ出陣。一人花見。
地下鉄金蓮山で降車し、街中の満開の桜を愛でながら金蓮山をぐんぐん登っていく。
途中の山道から眺める山腹の桜の彩りが薄いので、ひょっとしたらと思っていたら、目当ての山頂付近の桜並木は一〜二分咲き。やれやれ、これじゃ花見にならねーな。
展望台から絶景を眺めて山を下りる。
山を下りたらそのまま海まで歩く。広安里海岸の西側に釜山で最初に建てられたサミックアパートという築40年くらいの老旧建築があり、その桜並木が毎年実に見事な眺めを見せてくれるのだ。
上の写真の中央やや右の、海岸線に立つドミノ倒しのドミノのような建物群がそれ。
ああ、今年もこの季節を迎えることが出来たな。俺は「正しい場所」にいるんだな。
日本を離れて独りで生活していると、自分が今「正しい場所」、「いるべき場所」にいるのか、時としてわからなくなることがある。
脳に組み込まれた何かのプログラムがそれを確認する方法を知っているようなのだが、本人にはどのきっかけでそれを確認出来るのかよくわからない。
ただ、桜の花の下に立つと、どうやら「いるべきところにいる」と安堵するのだ。
しばし、花に酔う。この花の下でゴザ敷いて酒盛りを始めたい。
という気持ちを飲み込み、隣のビーチで弁当を開く。ゴクッ。お天道さんの下で飲むビール、あーっ旨い。