マエストロ6

時は前後するが、先週土曜日、お馴染み?自宅から5分のBusan Film Centerでマエストロ6という映画を上映していると、映画好きの友人が教えてくれたので足を運んだ。

ネットで調べるとマエストロ6人の演奏会の模様を録画撮影し映画館で楽しんでもらおうと言う趣旨の映画?らしい。しかもなんと製作国が日本ではないか。
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とにかく当日はシリーズ2日目、2008年ルツェルン音楽祭におけるクラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管のロシアン・ナイト。演奏はチャイコフスキー「テンペスト」、エレン・グリモーをソロ奏者に迎えてのラフマニノフ「ピアノ協奏曲」、そしてストラヴィンスキー「火の鳥」だ。

ルツェルンの街並やアバドとオケメンバーのポートレートも盛り込んだようなドキュメンタリー映画を期待していたら、見事に裏切られた。徹頭徹尾、コンサート会場で演奏するアバドと演奏者の姿を追い、観るものをコンサート会場に、いやオーケストラピットに、演奏者の間近に誘う。

N響アワーのようにロング中心でなく、対象に思い切り迫るカメラワークは息苦しささえ覚えるが、そこらの女優も道をあけるグリモーならこれもよしとするか。

カメラワークにもまして驚かされるのは、その音響だ。

最新の録音技術で録音されたというその音響は、映画館の音響装置で聞けばまごうこと無く映画音楽に変わる。
フォルテシモが轟音に換えられてしまえばピアニシモも静謐もくそもない。ブーストした低音は酔いを覚えるほどで、グリモーのピアノはスターリン戦車が驀進するかのごとしである。

ラフマニノフでそれだからファイアバードは推して知るべし。ストラヴィンスキーというよりガッチャマンのファイアバードがぶんぶん飛んで行く。

なんだかとても疲れる映画だった。

でも大画面に耐えるグリモー、いいなあ。
by windypapa | 2012-03-26 07:05 | music | Comments(0)

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