先週末から急な冷え込みで、朝夕の電車内で咳き込む人が増えたなあと思っていたら、ヴァイルスを頂戴してしまった。金曜日から喉に違和感。
土曜朝に自宅から歩いて3分の医院に出かけて、30分待たされた挙句に診察は2分で終了。体温35.1度って本当か?年々低下しているなあ。
まあ、インフルエンザでなくてよかったよかった。
とはいえ、風邪のヴァイルス保持者となったからには、ジョグも母の見舞いもパス。
ぬくぬくと温かい地下室に潜り、日曜日のコンサートで聴く①ハイドンのチェロ協奏曲1番と②マーラーの交響曲第4番の予習をする。
①は今まで聴いた記憶がないが、手元にあったデュ・プレのThe Complete EMI recordingsで見つけたCD3、ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb:1 イギリス室内管弦楽団 ダニエル・バレンボイム指揮 1967年4月17&24日、No1 Studio, Abbey Road(1998年リマスター)を聴く。
オケのヴァイオリンは時に神経質な音が耳ざわりだが、デュ・プレのチェロは素晴らしい音質だ。古典的様式の美しさを保ちながら、伸び伸びと快活で明るい曲調に親しみを感じる。
②は同じく手持ちのバーンスタインのBOXセットから、1960年録音 NYフィル&レリ・グレスト(ソプラノ)盤を聴く。
4番はマーラーの比較的幸せな時代に書かれたものということからか、鬱屈した影や暗い負のエネルギーが纏わりつくことなく、また適当に短く、肩肘張らずに聴くことができる。
しかし第3楽章に入ると、この美しいストリングスはアナログで聴きたいという欲求にかられ、ㇾヴァイン指揮CSO演奏盤を取り出す。
ううむ。やはりアナログの音色が好ましい。それにしても不思議な終わり方のシンフォニーだ。
そうこうしているうちに、スピーカー修理工房の親父さんから電話が入る。
Peavey Pro Riderに王座を譲ったD130をオーバーホウルに出したのだが、マグネットとコーン紙を繋ぐリード線の腐食と、マグネットの錆、センターずれの指摘を受け、修理をお願いしていたものが、完了したとの知らせ。
オーバーホウルに旅立つときのD130。縛り上げられた姿に悲哀を感じる?
JBL愛を貫くワタシは、功労者D130をむざむざと打ち捨てるようなことは致しませんぞ。笑
しかし、我が家のD130は左chが8Ωで右が16Ωとインピーダンスが違っていた。両方とも初期ヴァージョンで同じような色あい、コンディションなので、ひょっとして最初からインピーダンス違いだったのかもしれない。O氏から「ネットワーク内の配線で075と並列にするか直列にするかでインピーダンスの調整は可能だったのでは?」というコメントをいただいた。
確かに我家のApolloエンクロージャーとSPユニット双方にLとRの文字が書き込まれており、左右chでインピーダンス管理をしていたふしは認められるのだ。
そうすると、右chの075も16Ωということだろうか? こんど外して確かめてみよう。 16オームだとすると、今使っている3wayネットワークではどういう具合になるのだろう?
ああ、もう考えるのはやめた。取敢えず音が良ければよいのだ。笑
D130 2本は工房のオヤッさん曰く、こんな良いコンディションの初期ものは見たことない、ということで望外の評価をいただいた。
エンジニアのくせに口がうまいなあ。笑
こちらの工房は、以前ツィーター075の調整でお世話になったところで、うまい・速い・安いの三拍子が揃っているのだが、もちろん口の上手さでなく技術の巧さだ。
さて、しかしD130が帰還しても、復帰する場所はあるのだろうか?
そう、現行Peavey Pro Riderが仕切る3way Systemは自社比(いつもこれで逃げる(^^ゞ)最高のレベルで鳴っているのだ。
Popular Musicのベース・ドラム音の噴出が気持ちよすぎて、いつのまにか「音楽を聴かずに音を聴」いている。(-_-;)
Four playの"Four play"やSteely Dan"Gaucho"、FleetwoodMac "Rumours"など、まるでどこかのデモ試聴のようだ。
そしてElton John”Elton John"の”Take Me to the Pilot"の壮絶かつ爽快な再生音!エグすぎる。
クラシカルでも、ヴァントがケルン放送響を振ったブルックナーの3番に圧倒された。豪にして野だが粗にあらず。
密度の濃い演奏に初めて聴き入った。
さあ、明日はコンセルトヘボウである。