錦糸町でチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番を聴く

先週末、10日はすみだトリフォニーホールに新日本フィルとピアニスト カティア・ブニアティシヴィリのコンサートを聴きに錦糸町へ出向く。

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駅前からスカイツリーを望む、の図。アサヒビールの金色のモニュメントといい、この不思議なものといい、墨田区のアイコンの一種なのか?  よくわからん。

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ラフマニノフ:交響詩「死の島」 op.29

Rachmaninov: Ostrov myortvikh (The Isle ofthe Dead), op. 29

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 変ロ短調 op.23*

Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1 in B-FlatMinor, op. 23 *

レーガー:ベックリンによる4つの音詩 op.128

Reger: 4Tondichtungen nach Arnold Böcklin(4Tone Poems after Arnold Böklin), op.128


というプログラム。


お目当ては可憐なピアニスト、カティア嬢。 (^^ゞ


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新日本フィルのHPから無断掲載。(-_-;) すげー美形。宗助さんが行くと聞き、直前に相乗りしたわけだが、1階2列目7番という至近席をゲット。


たはは、ジャニーズ系の追っかけ女子を笑えない、不埒なオヤジである。


それにしても墨田区の資産(だと勝手に思っている)のこのトリフォニーホール、素晴らしく立派である。東京の文化施設に不案内の僕は、恥ずかしくも初めての訪問なのであった。


客席は舞台に向かってなだらかなスロープを描くように傾斜がつけてあるのだが、客席自体が幾分舞台側に傾けて設置されているのであろうか、それとも両壁面に記されるラインと舞台の作る角度から生ずる錯覚なのか、舞台が水平に感じられず、奥が客席側に持ち上がって見えるので何か落ち着かない気分であった。


なんていってるうちに最初のプログラムが終わり、カティア嬢が艶やかに登場。


写真を見て、東欧風の可憐な美女を想像していたのだが、現れたのは陽に焼けた堂々たる体躯の美女。両肩も露わな裾の長いドレスを纏い、目の前を通ってにこやかにピアノに向かう。


うーむ、昔のアルゲリッチと言い、どうしてみんな若い時の写真で通そうとするのだろう・・・ってまあ、当たり前か。


勝手に抱いた華奢なイメージとは違ったものの、堂々たるといってもよい、存在感のあるピアニストだ。


やがて徐に振り下ろされた上岡さんのタクトのもと、壮大なテーマと共にピアノコンツェルトが始まった。


僕の席からは彼女の演奏姿の後ろ側しか見えないが、背筋を反って安定した体幹に支えられたその姿勢から、スタインウェイ&サンズを通して、驚くべき高速で音符が紡ぎ出されていく様が観察できた。


弾いている本人もゴージャスならば、プログラムもロシアの壮大な大地を思い起こさせる壮麗な曲なので、フレンチのフルコースにフルボディの赤ワインをいただくような満腹感に満たされるかと思いきや、楽曲そのものは意外とあっさり、僕の耳を右から左へと抜けていった。


オーケストラのコンサートを楽しんだというよりも、何か耳当たりの良い映画音楽をライブで聴いたような印象しか残らなかった。


なるほど、カティア嬢が叩きだすダイナミックなピアノの旋律に乗って、想像を超える速さでオケが突き進み、それでいて上岡さんが破綻なく全体をまとめる、というちょっとスリリングで最後はめでたしめでたしの展開ではあったのだが、なにか食い足りなさが残ったのは否めない。


このあたりは、聴く側の心のありようや耳の良し悪しも関係してくるので、あくまで素人の個人的感想に過ぎない(当たり前だな)が、やはりこの曲ではピアニストとオーケストラの丁々発止の渡り合い-あるときはバトルしあるときは融和する、個性と個性のぶつかりあい-を聴きたいというのが聴衆の気持ちではあるまいか。


そしてこの日の新日本フィルは、カティア嬢をよくサポートし、彼女の良いところを出そうと気を遣う姿勢こそ感じられたが、彼女のピアノと一度も対峙することなく、火花が散ることもなく、粛々と伴奏者のように曲を消化したのではなかったか。


トリフォニーホールにはこの日ついに一度もドニエプル河もウクライナの大地も姿を現さず、ただ上空を飛行する飛行機の窓から眺めるユーラシアの大地の広がりが感じられただけである。


あーあ、言っちゃった。素人の知ったかぶりで恥ずかし気もなく。許されよ。




Commented by 宗助 at 2017-11-18 21:04 x
あはは 休憩時間にえらくうかない顔をしておられるのを拝見して演奏にもヴィジュアルにもとてもご不満な事が直ぐ分かりましたw
YouTube の映像を見ても、私にはあまり「可憐」という印象はないのでこれはおいとくとして、演奏についてはちょっと違う感想を持ちました。頭を整理してみますww
by windypapa | 2017-11-15 15:32 | 日々是好日 | Comments(1)

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